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2013年 08月 20日
Moto Morini 175 GT
お休み明け一台目のご紹介はモトモリーニ175GT、セッテベロのエッセンスを取り入れたカスタム車両です。
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この車両、数年前に当店で販売した際、エンジン腰上を徹底的にOHした一台。
基本的にモリーニはとても丈夫な車両ですが、この個体は特に信頼性はばっちりになっています。
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納車後もキャブレターの大口径化(22mm-24mm)当時物のミニスクリーンの取り付けや、
細かいところではモリーニマーク入り空気ポンプなど、色々と手が入っています。
オーナーは細々と手を入れつつツーリングや街乗りでお使いでしたが
今回増車の為のスペース確保で手放されることになりました。

さて、多分このブログをお読みの方はこの車両のどこがノーマルのGTと違うのか?ということお気になると思います、主に外観の違いなのですが、
幸い今何台かのモリーニ175があるのでこの機会に少し解説してみようと思います。
まずハンドル回り。
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通常、GTはトップブリッジ後端ステムシャフトの後から生えるバーハンドルですが、こちらはセパレート。
ノーマルはこんな感じ。
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フロントフォークですが、ノーマルのアクスルシャフトのクランプはこう。
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それがセッテベロではこうなります。
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ボルトの数を増やして、ねじれに強くなっています。ただ、このクランプ形状はセッテベロのみでなくスーパースポルトやトレセッテスプリントなどにも使われているので、
セッテベロにはマストですが、ここだけとってセッテベロ!とはいかないところがイタリア車らしいところです。
フォークに関してもう一点、セッテベロではアウターチューブのオイルシールホルダーを兼ねるカバーが鉄、
ノーマルはアルミです。写真は現車と今店にあるスーパースポーツとの比較です。
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リア周りに目を移すと、こちらにもノーマルと違うところが。
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スイングアームですが、この形状がセッテベロ、もしくは初期のGTの物になります。
特徴的なのはこのリアショックの取り付け方、なかなか凝った造りになっています。
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そしてTSや他のモデルはこれ。
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一目瞭然、全然違います。こちらのスイングアームも初期型セッテベロには最低限のところです。
他にはフェンダーを細身のセッテベロタイプの物に変えたり、高級仕様の折りたたみキックペダルであったりなどノーマルのGTをよりスポーティに仕上げつつ、実用性も犠牲にしていないちょうどいい感じの仕上がりの車両、エンジンも電装も安定していて実用性もあり、ノーマルGTより少しパワフルになって楽しくお乗り頂ける一台です、ぜひ一度ご覧くださいませ。

最後におまけ。
こちらはノーマルGTの現車、
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で、セッテベロは・・・・
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なんです、本当にこの当時のイタリア車は凝っていますね・・・・・・
ご成約ありがとうございました

by batmci | 2013-08-20 16:45 | バイク | Comments(0)


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