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2020年 01月 19日
Capriolo 75 最初期型
50年代初期のピッコロイタリアンの中でも独特なデザインとメカニズムで人気のCapriolo 75 その中でも最初期型と思われる個体の紹介です。
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初期型の特徴はいくつかありますが、最初期型のエンジンのみ違う点がクラッチの構造です。
最初期のエンジンのみがクラッチのレリーズアームがエンジンの外側に出ていてケーブルの取り付けも違います。
これは何か問題があったのか、すぐにクラッチカバー内にレリーズアームを内蔵する方式になります。
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それとこちらはエンジンではありませんがイグニッションコイルがガソリンタンクの中に収まるようになっています。
こちらも最初期型のみの構造と思われます。

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タンクのデザインは最初期〜初期型共通のリブのない薄型デザインです。
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珍しいデザインのCEVのスピードメーターが付いています。ハンドル右側のTAXホルダーはこの車両に付いていたまま残してあります。
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こちらも最初期型の特徴、フロントフォークのデザインがこのモデルのみフォークカバーが簡素なデザインになっています。
これ以降は全て少し膨らんだカバーデザインになって高級感がアップしていきます。
純正かは不明ですがレッグシールドも付いています。こちらもなかなか無い物で貴重品です。
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リアショックは最初期から初期にかけては同じカンチレバーでエンジン下のスプリングを動かすタイプ。のこちらの個体はノーマルのフリクションダンパーから
当時の社外品と思われるオイルダンパーに交換されています。

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前側が幅広なシートも初期型の特徴です。リアシートはやはり社外品と思われる物が付いています。
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テールランプはオリジナルからストップランプがつくタイプに当時に変えられた物が付いていました。
今までに何台ものカプリオーロを販売してきて、初期型の物も何台か販売してきましたが、こちらの車両のディーテールは店主も初めてみる物で
大変希少な車両かと思います。現車は元々オリジナルコンディションを保っていましたが、色々なところに遣れや不具合がありました。
そのままでは商品にならないのでその雰囲気を壊さないように部品なども吟味して整備し当時からの遣れ具合を残しつつ仕上がりました。
50年代初頭のピッコロイタリアンの雰囲気がお好きな方やカプリオーロにご興味の方に是非ご覧くださいませ。






by batmci | 2020-01-19 18:07 | バイク | Comments(0)


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