フランス製Motobecane B1V2 Model "Grand Routier"のご紹介。


フランスで1933年から生産されたModel B1V2ですが、こちらはツインエキゾーストとなったModel "Grand Routier" 1938年以降のタイプになります。


エンジンは100ccの2ストロークツインエキゾースト

キャブレターがサイドに付いているのも個性的です。

シリンダー右下の丸い切り欠きの下にはクラッチハウジングが。3本のネジでクラッチの調整出来る様になっています。
ステップ後ろ側についたブレーキペダルもこの当時のフランス車でよく用いられたデザイン。
操作性が悪いのにこのレイアウトにしたのは当時の道路事情故なのか興味深いデザインです。

シリンダー前に付いているのはデコンプレッサー。ハンドルに付いたレバーで圧縮を抜いてエンジンを止める装置です。




当時の物と思われるとても珍しい布製のグリップが残っているハンドル。スロットルはレバー式です。

正面から見て左側がスロットルとフロントブレーキ、右側がクラッチと下向きに付いているがデコンプレバーになります。



シートやキャリアもオリジナルのまま残っている感じです。



店主がみるにヘッドライトブラケットの一部とヘッドライト、そのスイッチ以外は当時のまま残っている様に思います。
このB1V2の様なガーターフォークにリアリジットのフレームにハンドチェンジで100cc前後の排気量という
小型車ながら本格的なデザインのオートバイはフランス車ならではのもので、それが面白く当店では何台かのスモールフレンチを輸入してきました。
このB1V2もそんなフレンチならではの一台です。ご興味の方是非一度ご覧ください。