2023年 07月 13日
当店で販売しているMoto Guzzi の中でも人気のGalletto、その中でも珍しい初期型の160が入荷。 ![]() モトグッチ初のスクータータイプの車両ガレットは大きく分けて160(175)200、200エレクトリカの3種類がありますが、こちらはその初期型である160になります。 160と200、見た目は同じ様に見えますが160と200の違いは主にエンジン。 どちらもグッチ伝統の水平4ストロークOHVドライサンプエンジンですが、160がフライホイールマグネット点火の3速に対して200はダイナモ発電/バッテリー点火の4速 その他初期型の3速モデルには200では省略(改良)されてしまった開発時のコンセプトモデル故の機構やデザインがあり、これが初期型の魅力となっております。 ![]() まずはヘッドライトハンドル周り。ハンドルの形状や手動進角とチョークノブなども含めこちらは基本的に同じデザインです。 初期型の特徴としてはガソリンタンク上部に付けられたメーターパネル。 こちらにスピードメーター、タンクキャップ、そしてガソリンコックがパネル上に突き出しています。 ![]() パネル左側のタンクキャップ前にあるアルミ製のキャップ状の物がガソリンコックノブです。 このガソリンコックがとても凝った作りで、このノブを押し下げてロックを解除したうえで左に90°回すとコックオン。 その際ノブはスプリングの力で戻されロック状態に。そしてエンジンを止めてコックをオフにする際はその逆でノブを押す、 右に回してセンターに戻してノブを離すとオフになってコックもロックというギミックが。 このガソリンコック含めてタンクには他にも凝った作りがあるのですが、長くなるの今回はこれまで。 他にもこれまた凝った作りのメーターレンズなども初期型の特徴です。 ![]() シフトペダルに関しても初期型は形に特徴があるのと200ではシフトインジケーターがペダルシャフト同軸についているのに対して 160ではリンケージを介してペダル前側に円盤状のシフトインジケーターを搭載。 シフトする度にくるくると回る円盤がこれがまたとても可愛らいいデザインで楽しいです。 ![]() 左側のパネルから飛び出しているのはこちらもグッチ伝統の踵ぶみブレーキペダル。 こちらは200も同じですが、フートボードは200よりナローになって幅狭仕様です。 パネルの内側にはグッチ伝統のアウターフライホイール”ベーコンスライサー” こちらも初期のフライホイールはフライホイールマグネット用に専用の真鍮製フライホイールを使用。 200はダイナモ駆動用にベルトプーリー付きの鉄製のフライホイールとなっています。 ![]() そしてこちらも200との大きな違い、エンジンの収まるメインフレーム、160はこの様にフラットですが200では中央が盛り上がっています。 これは200がダイナモを背負うためで初期型はそれがない為すっきりとしたデザインになっています。 ![]() 後輪を大きく覆うリアフェンダーも初期型の方が被さり方が多くなっています。 ![]() フロントフォークは160、200共通ですがこちらは初期のナローハブ。 ![]() こちらのリアには後期型のハブが使われています。特徴的な片持ちスイングアームは最初からのコンセプト通り最後まで同じです。 ![]() こちらの個体の特徴、通常こちらには横向きに置かれたスペアホイールがついています。それがガレットのデザインの大きな特徴になっていますが、 こちらは当時のオプションパーツのシュラウドカバーが付いています。 聞いたところによると、当時このシュラウドかスペアホイールかが選べたようで、多くがスペアホイールを選んだそうで、そのせいで このシュラウドはちょっとレアなパーツです。ちなみにこちらアルミ製でとても軽量。 ガレットはフェンダーや専用のボラーニ製アルミリムや果てはホイールナットまでアルミ製でこだわった作りになっています。 ![]() こちらの車両は以前に紹介したイタリアで見つけたオーナメントを装着しています。 厚みがあって立体的なオーナメントは鶏のペイントの雰囲気もあってとても良い感じです。 ![]() ![]() ![]() 決してパワフルではありませんし、3速しかないギアは鋭い加速など見込めませんが、その少ないギアを上手に使って 走るとなんとも言えない牧歌的な走りをするこのガレット、のんびりお散歩するにはもってこいの一台です。 ご興味の方、是非一度ご覧ください。
by batmci
| 2023-07-13 16:02
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