2015年 03月 13日
今日の作業台。Moto Morini 175SS
今日の作業台は納車後の不具合で手直しとなり長期入院だったMoto Morini 175SSとこれから作業のParilla175Sprint
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モリ―二の方は4月のツーリングイベントに間に合わせるべく作業していたのですが、交換しなければいけないピストンがイタリアで欠品!ピストン待ちで作業中断、やっと先月末にピストンが入荷して早速ボーリング作業後組み上げて、昨日まで慣らし運転とセッティング、特に大きな問題もなく初期慣らしも終わって納車準備完了。何とか間に合ってほっとしています。
出張までもう一週間ほどですが、部品の注文なども沢山いただき下調べや事前注注文など来週は出発準備で色々忙しくなりそうです。

# by batmci | 2015-03-13 18:47 | 仕事 | Comments(0)
2015年 03月 04日
Italia出張
毎年恒例の春のイタリア出張の時期がぼちぼち近づいてまいりました。
今年は3月22日から4月1日までの予定です。
部品や車両、こんなの探してやご注文など3月20日頃までお受けしますのでこの機会にぜひお問い合わせください。
ネット上でいくら探しても見つからない部品もリアルマーケットなら見つかることもあります。
出張前に注文いただいてタイミング良く発見!というのも結構ありました。
聞いてみないことには始まりませんということでイタリア車に関するモノならお気軽に何なりとご相談くださいませ。
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# by batmci | 2015-03-04 12:57 | 仕事 | Comments(0)
2015年 02月 28日
Maserati 50 T2/SS
最近少しづつ盛り上がっているピッコロイタリアンですが、そんなビンテージスモールイタリアンの中でも大変貴重なMaserathi 50 SSが入荷しました。

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マセラティのオートバイは50~250までいくつかの排気量とモデルがありましたが、スーパースポーツと付けられたのはこのT2/SSのみ。他の50ccモデルだけの中で比べてもフレームから別物の大変希少なオートバイです。
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ダブルパイプダイヤモンドフレームから吊るされたエンジンはまるで浮かんでいるようです。
それにしても華奢で結構複雑な独特なデザインのフレームです。
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この時代のレーサー、特に小排気量のバイクにあったほぼ180°巻きこんだフロントフェンダー、タイヤの細さ(2.00-18)と相まって当時の都市間レース公道レーサーの雰囲気いっぱいです。
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メガホン風になっているマフラーエンドは中が赤くペイントされていてこちらもいい雰囲気です。
画像で見るとそれなりの大きさにも見えるかもしれませんが、現車は50ccクラスの中でも小柄でとても綺麗なオートバイです。現車を見る機会は日本ではほぼないと思いますのでご興味の方ぜひ一度ご覧ください。
2015.3.14 ご成約ありがとうございました

# by batmci | 2015-02-28 12:42 | バイク | Comments(0)
2015年 02月 22日
RUMI JUNIOR Gentleman その2 と今日の作業台
前回紹介したRUMI JUNIOR Gentleman 整備完了して試乗も終了、納車準備完了です。
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それにしても本当にスリムでコンパクトなバイクです。あらためて正面からのショットをご覧ください。
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ほぼすべてがフォークの幅の中に収まっているのがわかると思います、後ろからもご覧ください。
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ほんの少しえらの張ったタンクより狭くすべてが収まっています。これが圧倒的なヒラヒラ感を生みだすのはご覧の方皆様に想像できると思います。これぞビンテージイタリアンスタイルの極みです。
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タンクパッド付きのタンクはオリジナル、絶妙なデザインのえらの張り具合が美しいです。
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おまけショット、ミラーの取り付け。当店では出来るだけ当時の雰囲気を出すためミラーは古い物をこまめに探して使っています。ちなみによくこの時代のイタリア車用のミラーのお問い合わせを頂くのですが、当時のイタリアではミラーはほとんど使われなかったようで、スクーター用のフェンダーに付けるクリップミラー以外にはオートバイ用のミラーというものをほとんど無いのです。
ですので当店はこのようなミラーで出来るだけ本来のイタリアンのスタイルをスポイルしないような感じでこのようなミラーを加工などしながら使用しています。

先日から続いていたRUMIの整備もひと段落して現在はやっと先日イタリアからピストンが到着したモトモリーニSSの修理、早速にご成約いただいた
DUCATI 250 DESMO、Moto Guzzi V7の修理等進めていますが、今日作業台の上には新たにこのバイクが上がりました。
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MV AGUSTA 175 CS 通称”ディスコボランテ”です。今回はエンジン分解や電装のアップデートも含めたトータルでの整備です。
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早速エンジンを分解開始、へアピンスプリングを使ったOHCエンジンは同じOHCのCSTLより一回り大きいです。
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50年代中期の雰囲気があるいかにも内燃機といった仕上げの部品が店主は大好きです。
このように色々な車両の作業並行して行っています。
春のいい時期に皆様に乗って頂けるよう頑張って作業しますのでお待たせのお客様もう少々お待ち下さい。

# by batmci | 2015-02-22 14:30 | 仕事 | Comments(2)
2015年 02月 15日
今日の作業台 RUMI JUNIOR Gentleman
前回のRUMIは作業終わって試走もOKで納車準備完了。さて次はと作業待ちの中から引きだすとこれまたRUMIと当店では珍しく同じメーカーのバイクが続きます。
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こちらは先のバイクの後のモデル、RUMI JUNIOR その中でも後期のGENTLEMAN。更にその中でもレアな輸出仕様モデルです。
この車両、レストアベースで発見され、当店にてエンジンをOH、外装は別の工房にてペイントや借り組みを行い、いま最後の仕上げと整備でお預かりしている車両です。
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エンジンはビキャブレトーレのシリンダーから更に進化した専用品、当時すでにメッキシリンダーを採用していました。
そして特筆すべきはフレーム、合理的なパイプワークでとても軽量に仕上がっています。
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リア周りを見ても細いパイプを溶接で組んだり本当に繊細な作りです。それでもスイングアームピボットは左右外側から包み込むように強化されていたり、ステップ周りもしっかりした作りで、全体には軽量化しつつ押さえるところはしっかり押さえた作りです。
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スイングアームも凝った作りでエンド部分は削り出しを溶接し更に肉抜き軽量化、見てて惚れ惚れします。
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軽量化はシートにも、とても薄い板のベースを更にバーリングで軽量化。
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リアショックの固定も専用の中空ボルトでと凝りに凝っています。
こういう作りと振動が少なくスムーズに吹けあがるエンジンが相まって、このJUNIORシリーズは素晴らしく上質かつ軽快。それはとても1950年代のオートバイと思えない究極のひらひら感で当時でも異次元の走りだったと思います。こればかりは乗った方にしか分からない、そんな走りのバイクです。店主も大好きなバイクなので組みあがり後の試乗が今から楽しみです。
このRUMI JUNIORシリーズ、本当にきわめて僅かしか生産されませんでした。そのせいで偽物も作られています。
なもので本物のJUNIORはその希少性でビンテージイタリアンバイクのコレクター垂涎の一台です。

# by batmci | 2015-02-15 13:00 | 仕事 | Comments(1)